2025/10/24(金)
離婚後の住宅ローントラブル
前回の離婚後の住宅ローンの支払い者に続き、今回は離婚に伴うトラブルを紹介します。
離婚時に住宅ローンが残っているのは、トラブルの元です。
どのようなトラブルが発生するのか紹介します。
①滞納され家が差し押さえられてしまった
家に自分が住んでおり、ローン支払い義務者の元配偶者が出ていった場合、
支払いを滞納されると家が差し押さえされる可能性があります。
差し押さえ後も滞納を続けられた場合、競売になり強制退去をさせられてしまうため注意が
必要です。
②返済義務が移ってしまった
連帯保証契約の住宅ローンを返済していく場合、元配偶者の支払いが滞ってしまうと、
返済義務が自分に移ってしまいます。
元配偶者が自分でローンを払うと約束したとしても必ず信用できるわけではないため、
公正証書や離婚協議書を作成し責任を明確にしておきましょう。
ただし、公正証書や離婚協議書は、必ずしも金融機関に対して拘束力を持つわけではない
ことには注意しなければいけません。
③元配偶者が家から退去してくれない
家に住む人は誰なのかを明確に決めていないと、退去してくれないというトラブルが起きます。
家から退去してくれない問題は、ローン支払い義務者が夫婦どちらか、家の名義が夫婦どちらなのかに
関わらず起きる問題です。
元配偶者が退去しないというトラブルはよく起こるため、公正証書や離婚協議書で居住する人を
明確にしておきましょう。
④勝手に家を売られてしまった
不動産の売買は名義人の一存で売却できるため、このような問題が起きてしまいます。
家に住みたいと思っていても自分に名義がなければ、公正証書や離婚協議書で家を処分しない
約束をしておきましょう。
夫婦仲が悪いのに、いろいろ話し合うことがありそうですね。
話し合いになるのか?と思う方は、弁護士さんに依頼することになりそうですね。
次回は、もめないためにはどうすれば良いのかお伝えします。